ミヒャエル・バウアー
(Michael Baur、1969年4月16日生まれ)
オーストリア・インスブルック出身のミヒャエル・バウアーは、1997年にホルスト・ケッペル新監督と共にJリーグ・浦和レッズに入団したが、夫人の地震恐怖症も手伝い、リーグ戦出場僅か2試合で帰国したセンターバックである。
1989年にオーストリア・ブンデスリーガの名門FCヴァッカー・インスブルックでプロデビューを果たすと優れた才能からレギュラーに定着、21歳の若さでオーストリアA代表にも選出される。
A代表でのデビュー戦はオーストリアが3-2で勝利を収めたオランダ戦。1990年FIFAワールドカップ・イタリア大会でもメンバー入りを果たした。
特に右足のキック力には定評があり、前線へのロングパス等も正確にこなせた為、弱冠21歳でリーグのトップレベルにあった所属クラブや代表チームでもリベロを任せられた。また打点の高いヘディングやロングシュートからの高い得点力から、チーム事情によってはボランチでもプレーをしている。
浦和レッズ退団後はFCヴァッカー・インスブルックの主力選手としてオーストリア・ブンデスリーガで3連覇を果たしている。2007-08年シーズン後、SCRアルタッハの選手として現役を引退。
現在でも浦和レッズのOBが「バウアーは本当に上手い選手だった。実力は申し分なかったからこそ、あのような形で日本を去ることとなり、本当に残念だった。」と語っていたのが印象的だった。
写真提供:GEPA-Pictures