ズデンコ・ベルデニック
(Zdenko Verdenik, 1949年5月2日生まれ)
スロベニア出身のズデンコ・ベルデニックは、Jリーグ・横浜フリューゲルスのコーチ、そしてジェフユナイテッド市原、名古屋グランパス、ベガルタ仙台で監督を務めた。横浜フリューゲルスのコーチとして日本に本格的な「ゾーンプレス」と言う概念を初めて持ち込んだと評価されている。
ベルデニックは、旧ユーゴスラビアの各クラブの監督、スロベニアオリンピック代表監督、スロベニアA代表監督などを歴任した後、1998年5月にオーストリア・ブンデスリーガの名門、FKアウストリア・ウィーンの監督に就任した。
旧ユーゴスラビア外では全く無名であったこの監督のオーストリア・ブンデスリーガ名門クラブの監督就任は多くの関係者を驚かせたが、ベルデニックの監督就任の裏には、当時FKアウストリア・ウィーンのスポーツディレクターを務めていた元ガンバ大阪のフリードリッヒ・コンシリアの強い推薦があったと言われている。
しかし多大な強化予算を与えられ、多くの代表選手を獲得したものの、チームの成績は一向に改善されず、11ヶ月後には成績不振で解任された。
その後ヨーロッパを去り、活動の場を日本に移す。Jリーグ下位に低迷し、3年連続残留争いをしていたジェフユナイテッド市原をディフェンス面から強化、リベロを機能させリーグ上位に顔を出すチームに改革、名古屋グランパスではアンドレイ・パナディッチ等を中心に守備を改善、2002年第1ステージで破竹の6連勝を飾り3位で締めくくるなど、その手腕が高く評価されている。
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