クルト・ヤーラ
Kurt Jara (1950.10.14-)
FCヴァッカー・インスブルックのブンデスリーガ3連覇の土台を作り、後にレッドブル・ザルツブルクの初代監督に就任したことで歴史に名を残している。また、日本ではハンブルガーSV監督時代に高原直泰を獲得した指導者として知られている。
現役時代はFCヴァッカー・インスブルック(オーストリア)、ヴァレンシアCF(スペイン)、MSVデュースブルク、FCシャルケ04(ドイツ)、SCグラスホッパー・チューリッヒ(スイス)でプレー。創造性溢れる技術の高い中盤選手としてオーストリア代表でも活躍、1978年FIFAワールドカップ・アルゼンチン大会と1982年FIFAワールドカップ・スペイン大会に主力選手として出場している。
現役引退後はスイスで監督業をスタート。8年間スイスで指導した後、オーストリア、ギリシャ、キプロス等でチームを率いる。
1999年にオーストリア・ブンデスリーガの名門FCヴァッカー・インスブルックの監督に就任。2年連続リーグ優勝を果たし、3年目のシーズンでも首位を走り、優勝は確実と言われていたが、手腕を買われてドイツ・ブンデスリーガの名門ハンブルガーSVの監督にシーズン中に就任。ハンブルガーSVでもヨーロッパカップ出場やリーグカップ優勝等確かな実績を残す。
その後1.FCカイザースラウテルンを経てレッドブル社がSVアウストリア・ザルツブルクを買収して誕生したレッドブル・ザルツブルクの初代監督に就任。
チームの大改革を実施し、初年度に準優勝を果たす。しかし2シーズン目がスタートする直前に首脳陣との間でトラブルが起こり解任される。後継者は元イタリア代表監督のジョヴァンニ・トラパットーニであった。
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