Dietmar "Didi" Kühbauer (1971.04.04-)
長年に渡りスペインとドイツで活躍したMF。負けん気の強さと不屈の闘志で有名な熱血漢。
SVマッテルスブルクの育成部門出身。16歳でオーストリア・ブンデスリーガでのデビューを果たし、アドミラ・ヴァッカーとSKラピード・ウィーンで活躍。リーグ優勝1回、カップ優勝1回、UEFAカップウィナーズカップ準優勝1回などを果たす。
1997年にスペイン・プリメーラ・ディビシオンのレアル・ソシエダに移籍。ベルンド・クラウス監督の下、チームの中心選手としてソシエダのワイドサッカーを支えた。
中盤では厳しいチェック、そして当たり負けし無いフィジカルからボールを奪回、得意のロングフィードでスピード溢れるサッカーを展開。不屈の闘志でチームに貢献するキューバウアーは「ラ・レアル」のサポーターからも愛される存在であった。
2000年にはドイツ・ブンデスリーガのVfLヴォルフスブルクに移籍。優れたリーダーシップを発揮し、チームの主将に任命される。
そして2002年に古巣であり、当時オーストリア2部に所属していたSVマッテルスブルクに復帰。初年度にリーグ優勝と1部への昇格を決める。その後もSVマッテルスブルクのスター選手として活躍。2008年夏に現役引退を発表する。
日刊紙「クローネンツァイトゥング」が投票するオーストリア年間最優秀選手賞を最多となる6回受賞。
たぎるような情熱とカッとなりやすい熱い性格を持ち、試合中にも幾度となく審判や相手選手、場合によってはアウェー戦でも相手チームのサポーターにまで食いついた。相手チームのサポーターに彼ほど憎まれる選手はいなかったが、味方チームにとってみれば彼以上の頼もしい存在はなかった。