レッドブル・アレーナ
レッドブル・アレーナ(Red Bull Arena)は、オーストリア・ザルツブルク州の州都ザルツブルク市にあるスタジアム。
2007年に拡大工事が終了したオーストリアで最もモダンなサッカー専用スタジアムの一つ。オーストリア・ブンデスリーガの強豪レッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)の本拠地である。収容人数は30,200人。
ザルツブルク市は当初正式名称をEUROスタジアム・ヴァルス・ジーツェンハイム(EM-Stadion Wals-Siezenheim)と定めたが、レッドブル・ザルツブルクは「ブッレン・アレーナ」(Bullen Arena)を正式名称とし、日本語の正式名称は「ブルズ・アリーナ」とされていた。
実際は、「EUROスタジアム・ヴァルス・ジーツェンハイム」の名称は道路標識などでしか使用されるのにとどまり、ホームページやポスター、雑誌、新聞などでの試合告知では「ブッレン・アレーナ」とされていた。また一般市民の間では、「2つの正式名称があって間際らしい」、「EM(EURO)以降もEUROスタジアムと呼ぶのはおかしい」と「ブッレン・アレーナ」の正式名称が浸透していた。
しかし2008年7月にスタジアムの正式名称を「レッドブル・アレーナ」(Red Bull Arena)で統一することをレッドブル・ザルツブルクとザルツブルク市が発表した。現在では街中の道路標識なども新正式名称に変更されている。
2003年にザルツブルク郊外にあるWals地区にサッカー専用スタジアムとして完成。元々は収容人数18,200人のスタジアムであったが、2008年UEFAヨーロッパ選手権オーストリア・スイス大会に向けて2005年より拡大され、2007年7月に拡大工事が終了した。
こけら落としとして、2007年7月25日にレッドブル・ザルツブルクとアーセン・ヴェンゲル監督率いるイングランドの名門アーセナルFCの親善試合(レッドブル・ザルツブルクが1‐0で勝利)が満員のスタジアムで行われた。
スタジアム内にはレッドブル・ザルツブルクのオフィスやロッカールーム、メディカルルーム等以外にも、オフィシャルファンショップやレッドブル社が運営するレストラン「ブルズ・コーナー」(Bulls Corner)等が併設されている。
このスタジアムの大きな特徴は、レッドブル社のマテシッツ会長の意向により、ピッチに人工芝を使用している点。現在、ヨーロッパで人工芝のスタジアムが正式に試合会場として使用されているのは、ロシア・モスクワの「ルジニキ・スタジアム」と、スイス・ベルンの「スタッド・ドゥ・スイス・パンクドルフ」、そして当スタジアムのみ(2008年5月現在)。
また周辺にはレッドブル・ザルツブルクのトップチームとサテライトチームが利用している「タクサム・レッドブル・トレーニングセンター」がある。
インスブルックの「ティヴォリ・シュターディオン」と同様、ピッチ上の選手達とスタンドで観戦するサポーターの距離が非常に近いことでも有名。観客も選手達と一緒にピッチに立っているのかと錯覚してしまうほど、間近で選手達のプレーを見ることができる。熱い試合を肌で感じることができ、サッカーファンにとって有難いスタジアムと言える。
アクセス
Red Bull Arena (EM-Stadion Wals-Siezenheim)
Stadionstraße 1, A-5071 Wals Siezenheim
-1番または28番のバスでEM Stadion下車。
写真提供:www.stadion.at
Red Bull Salzburg
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