ゲルハルド・ハナッピ・シュターディオン
ゲルハルド・ハナッピ・シュターディオン(Gerhard-Hanappi-Stadion)は、オーストリアの首都ウィーンにあるスタジアム。
元SKラピード・ウィーンの選手でもあったオーストリアの建築家ゲルハルド・ハナッピ(Gerhard Hanappi)の設計で1977年に完成。オーストリアで最も人気のあるサッカー専用スタジアムの一つ。オーストリア・ブンデスリーガの名門SKラピード・ウィーン(SK Rapid Wien)の本拠地である。
完成当時の正式名称はヴェスト・シュターディオン(Weststadion)であったが、1980年代までオーストリアA代表出場試合記録を保持するなど優れた選手でもありながら優秀な建築家でもあったゲアハルド・ハナッピを称えて、1981年に現在の名称「ゲルハルド・ハナッピ・シュターディオン」に変更された。
完成当時は収容人数20,700人であったが、幾度かの修築工事が行われ、現在の収容人数は17,500人とされている。
長年オーストリア・ブンデスリーガで監督を務めたイヴィツァ・オシムは、「ゲルハルド・ハナッピ・シュターディオンはサッカーの大聖堂だ」と当スタジアムでの雰囲気を称えている。
オーストリア・カップの決勝戦が定期的に行われていた時代もあり、現在でもホームチームのSKラピード・ウィーンの公式戦のみならず、オーストリアA代表の親善試合等も行われている。
SKラピード・ウィーンはUEFAが主催するヨーロッパカップでの試合では、対戦相手、またそれによって見込める集客数によって、当スタジアム、もしくはエルンスト・ハッペル・シュターディオンを使用している。
当スタジアムで行われた歴史に残るヨーロッパカップでの主な試合:
1983年 SKラピード・ウィーン 対 FCナント 3‐0(2‐0)
UEFAチャンピオンズカップ決勝トーナメント 観客数:16,000人
1984年 SKラピード・ウィーン 対 デンディー・ユナイテッド 2‐1(0‐1)
UEFAチャンピオンズカップ準々決勝 観客数:15,000人
1984年 SKラピード・ウィーン 対 セルティック・グラスゴー 3‐1(0‐0)
UEFAカップウィナーズカップ決勝トーナメント 観客数:16,000人
1985年 FKアウストリア・ウィーン 対 FCリヴァプール 1‐1(1‐0)
UEFAチャンピオンズカップ準々決勝 観客数:20,000人
1985年 SKラピード・ウィーン 対 ディナモ・ドレスデン 5‐0(3‐0)
UEFAチャンピオンズカップ準々決勝 観客数:15,000人
1985年 SKラピード・ウィーン 対 ディナモ・モスクワ 3‐1(0‐1)
UEFAカップウィナーズカップ準決勝 観客数:20,000人
1989年 SKラピード・ウィーン 対 FCブリュージュ 4‐3(0‐1)
UEFAカップ決勝トーナメント 観客数:18,000人
1990年 SKラピード・ウィーン 対 インテル・ミラノ 2‐1(0‐1)
UEFAカップ決勝トーナメント 観客数:16,000人
1992年 FKアウストリア・ウィーン 対 FCブリュージュ 3‐1(0‐0)
UEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメントベスト16 観客数:16,000人
2001年 SKラピード・ウィーン 対 FKパルチザン・ベオグラード 5‐1(2‐0)
UEFAカップ決勝トーナメント 観客数:15,400人
アクセス
Gerhard-Hanappi-Stadion
Keißlergasse 6, A-1140 Wien
-地下鉄U4のHütteldorf駅下車。トラム49番/52番、SバーンS15/S45/S50でも可。
写真提供:Pressestelle SK Rapid
GEPA-Pictures